私は今、古武術をいかにダンスに(特にベリーダンスですが)応用できないかを研究しています。
お題にも書いていますが、古武術とサーカスとダンスがつながったということについてお話ししたいと思います。多分、結局は全て同じだったりするのかも。と最近思っています。
「観察すること」「感じること」
この2つです。
サーカスパフォーマーの谷口界さんのWSの通訳に台湾でやり、MiraのWSを受けて、思ったことを書きます。
何を観察するか。
それに答えはありません。
例を挙げるとしたら、部屋の温度、明るさ、匂い、床の温度、床の硬さ などなど なんでもいいんです。
観察と感じることは一緒だったりすると思います。
舞台に立つダンサーとして、何が必要か、自分が置かれた場所の観察以外に、オーディエンスの観察。
そして、体を通した会話に近いものがあるかと思いました。
古武術でもそうですが、自分を感じること、相手を観察し、相手を感じることはとても大事です。
観察するという行為の力、エネルギーが向いている方向は自分から外、相手に対して向いているものです。
例え話です。
私たちはお客さんです。今日はダンスのショーを見にきました。
緊張してるなぁ。
わぁ、オレオレダンスの人いるなぁ。あんまり好きじゃないな。
流れるような美しい動きだなぁ。
音をすごくハマってるなぁ。
とか色々とショーを見ての感想があると思います。
この中で、上二つ。の状態
緊張ってなんでするんでしょうか?
きっと、振り付けうまくできるかな?お客さんいっぱいいるのかな?とか考えている方多い方お思います。これはでも、エネルギーの方向が全て自分に向いています。
それでは相手にパフォーマンスの良さが伝わりません。
オレオレダンス。
私すごいでしょ。私綺麗でしょ。
そうかもしれません。でもこの方も自分が綺麗かどうか、すごいかどうかにエネルギーが向いています。そう、自分。
もちろんお客様一人一人好みが違うので、もちろん好き嫌いで判断されることはあると思います。
でも、少なくともエネルギーの方向は相手に向いていることで、お客さんのエネルギーを受けてお互い繋がることで、自分自身の身体能力も維持されるんです。
ステージに立っていて、お客さんに救われたなんて思ったことはありませんか?
それは、きっとお客様と少なくとも空間を通して会話ができているからだと思うんです。
緊張絶対するなって難しい。でも、観察するという意識を持ってステージに立つと、観察することでいっぱいいっぱいで、意外と緊張する余裕ない気がします。
準備ができていれば、無駄な緊張はすることはないと思います。
振り付けも、反射神経でできるぐらい練習するれば、失敗しないかなんていう不安から来る緊張はなくなります。
そこまでしろって言ってるんではありません。
エネルギーの向きの話です。
振り付けを間違っても、チームメイトがあなたを観察していたら、もしかしたら、即興で素敵なステージが生まれるかもしれません。逆にその間違いが、素敵なステージを生むかもしれません。
間違えちゃったどうしよう!!と慌てて戻る、踊っていない状態が一番怖いんです。振り付けが間違っても、飛んでしまっても、空間を観察したり、お客さんを観察してみたら、答えがでてくるかもしれない。と思うようになりました。
先が長くなりそうなので、今日はここで一旦止めて、私がやってる古武術の体の使い方と、力の伝え方についてお話ししたいと思います。
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